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炊飯器(すいはんき)の歴史とヒミツ

出典:一般社団法人日本電機工業会(JEMA)ウェブサイト

炊飯器(すいはんき)の歴史

いつもおいしいご飯を()いてくれる炊飯器(すいはんき)。昔はどうなっていたのかしら?
電気が使われるようになる前は、火を使って、かまどと羽釜(はがま)()いていたんだ。1924年に今と同じような形の電気(がま)が発売されたんだよ。その後、おいしさと便利さを求めて炊飯器(すいはんき)はどんどん進歩していったんだね。

1924年 電気(がま)発売

現在使われている形の電気(がま)(電化(がま)といわれていた)が発売されました。

電気釜写真

1955年 国産初自動式電気(がま)発売

手動でスイッチを切るタイプの電気(がま)にかわり、炊飯(すいはん)終了(しゅうりょう)すると自動でスイッチが切れる「自動式電気(がま)」が発売されました。
内釜(うちがま)の外にも水を入れるのが特長で三重釜(さんじゅうがま)()ばれました。

国産初自動式電気釜写真

1972年 長時間保温できるジャー炊飯器(すいはんき)発売

電気(がま)炊飯(すいはん)機能と保温ジャーの機能を一体化した商品。
それまでの炊飯(すいはん)したご飯を保温ジャーに(うつ)()える手間が省けるようになりました。

ジャー炊飯器写真

1988年 電磁(でんじ)誘導(ゆうどう)加熱(IH)炊飯器(すいはんき)発売

ステンレスとアルミの2(そう)(なべ)を使用し、電磁(でんじ)誘導(ゆうどう)加熱で(なべ)自身が発熱する商品。
強火の全周均一加熱でご飯をおいしく()()げられるようになりました。

IH炊飯器写真

2016年 内釜(うちがま)にさまざまな工夫(くふう)をした高級IH炊飯器(すいはんき)が主流に

高火力を実現するために素材や形状、コーティングにこだわった内釜(うちがま)を採用した高級炊飯器(すいはんき)
鉄素材や南部鉄器、金属以外の土鍋(どなべ)や本物の炭素材、銅や備長炭(びんちょうたん)などコーティング素材のものが主流となっています。

高級IH炊飯器写真

炊飯器(すいはんき)のヒミツ1 炊飯器(すいはんき)のしくみ

炊飯器(すいはんき)は大きく分けて「IH式炊飯器(すいはんき)」と「マイコン式(直接()き、間接()き)炊飯器(すいはんき)」の2種類に分かれます。また、IH式炊飯器(すいはんき)の中には、圧力をかけながら炊飯(すいはん)する圧力タイプもあります。

IH式炊飯器(すいはんき)

IHコイルによる磁力線(じりょくせん)のはたらきで、鍋底(なべぞこ)や側面など複数個所(かしょ)から、内釜(うちがま) 自体を発熱させるしくみになっています。高火力に加え、理想的な温度管理を行うことにより、水が対流してお米のおいしさを引き出し、むらが少なくふっくらと ()()げることができます。
また、炊飯器(すいはんき)内に圧力をかけながら炊飯(すいはん)する圧力タイプもあります。圧力をかけ、水を100℃以上の高温にすることで、(ねば)りや弾力(だんりょく)、お米のうまみを引き出すことができ、ふっくらもちもちしたご飯に仕上がります。

IH方式炊飯器のしくみイラスト

マイコン式炊飯器(すいはんき)

直接()
炊飯器(すいはんき)本体の底のヒーターが直接内釜(うちがま)を加熱して、ごはんを()()げます。
IH式炊飯器(すいはんき)比較(ひかく)すると火力はやや小さくなりますが、 美味(おい)しく()()げることができます。

マイコン式炊飯器のしくみイラスト

炊飯器(すいはんき)のヒミツ2 炊飯器(すいはんき)の大きさ(容量)

炊飯器(すいはんき)の大きさ(容量)はL(リットル)で表します。

炊飯器(すいはんき)の容量目安 一覧(いちらん)

炊飯(すいはん)容量とは、()けるお米の量のことです。

炊飯器(すいはんき)の容量 最大炊飯(すいはん)容量
0.54Lタイプ ~3合まで
0.63Lタイプ ~3.5合まで
1.0Lタイプ ~5.5合まで
1.5Lタイプ ~8合まで
1.8Lタイプ ~10合まで

「合」は、お米やお酒などを量るときの古い単位です。1合は約180mLで、おおよそコップ1 (ぱい) 分に相当します。
お米1合を()()げると、茶碗(ちゃわん)約2(はい)のご飯になります。
家族構成や食生活のパターンにあった容量の炊飯器(すいはんき)を選ぶようにしましょう。

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