電気は、私たちの暮らしを支え、より便利で快適にする、無くてはならないエネルギーです。
近年、さまざまな技術の発展にともない、電気を使う量が増えました。そして、その電気をつくるために、化石燃料が大量に燃やされてきました。大量の化石燃料が燃えたことで、二酸化炭素(CO2)がどんどん増えていきました。
CO2が増えることは、地球温暖化の原因となります。温暖化がすすめば、氷河が溶けたり、海面が上がったり、砂漠が広がったりするなど、地球に様々な悪影響を与えるといわれています。
私たちが身近にできることは、自分のおうちでどのくらい電気を使っているのかを実際に調べてみて、使う電気量を減らせないか、考えたり工夫してみることです。そういった行動が、CO2を減らし地球温暖化防止へとつながる第一歩となります。
CO2とは?
二酸化炭素のことを言います。人間のさまざまな活動によって、「温室効果ガス」が増えたために、地球は熱を吸収しやすくなり、地球の気温が少しずつ高くなってきています。この温室効果ガスの主な成分が二酸化炭素、つまりCO2なのです。
おうちで使われるエアコンやテレビ、冷蔵庫などの電気製品から直接CO2が出るのではありません。電気製品を動かす電気をつくりだすときに、CO2が出ているのです。電気は発電所とよばれるところでつくられますが、日本では全体の72.8%が火力発電所でつくられています。(出典:経済産業省2022年度エネルギー需給実績確報)
そこでは、石油やガス、石炭などを燃やして電気をつくりますが、そのときにCO2が発生します。使う電気の量が多いほど、CO2がたくさん発生することになります。
下の円グラフを見てみましょう。何によっておうちからCO2が排出されたかを、燃料別に表したものです。日本では、一世帯あたり1年間に約3,811Kgの量のCO2を 排出していますが、その原因の約半分(47.2%)は、「電気」が 占めています。
家庭からのCO2排出量
出典:温室効果ガスインベントリオフィス(参考:JCCCA ウェブサイト)
※Web(ウェブ)で検針票をもらっているご家庭はおうちの方に印刷してもらいましょう。
あなたのおうちの検針票にはどんな数字がのっていますか?
それでは、電気の検針票に書いてある「電気使用量」と「請求予定金額」の数字を、下の表に入力してみましょう。
1年を通してみたときに、どのような変化があるか、グラフでみることができます。
下の検針票サンプル画面の、赤い枠で囲んであるところの数字を入力してください。
わからなかったら、おうちの方に手伝ってもらいましょう。わかる分だけで大丈夫ですよ!
▼ 検針票サンプル
※11kWh(キロワットアワー)とは、電力の単位であるkW(キロワット)と、時間の単位であるh(アワー)を組み合わせた単位で、1kW(キロワット)の電力で1時間消費し続けたときの電力量のことを言います。
※21年前の電気使用量が参考に書かれています。去年のものと比べてみるのに便利です。
さんのおうちの電気使用量
年
年
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
さんのおうちの電気代
年
年
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
グラフの変化をみて、おうちの方と話し合ってみましょう!
グラフの数字はどう変化していますか?多いとき、少ないときの違いはなんでしょうか。
数字が大きく増えているときは、何があったのでしょうか。おうちの方と話し合ってみましょう。