今、世界の平均気温が上昇(じょうしょう)している！

キミは知っているかな？今、世界の平均気温が上昇(じょうしょう)しているってことを。
2011年から2020年までの間に1850年～1900年と比べて1.09℃上昇していているんだよ。

CO2をたくさん出す今の社会

ものを燃やすと二酸化炭素が出ることは知っているかな？大量の化石燃料を燃やすことで私(わたし)たちの社会は支えられているんだけど、それは大量の二酸化炭素を出してしまうことでもあるんだ。この二酸化炭素のことをCO2っていうんだよ。

CO2が地球温暖化(ちきゅうおんだんか)を起こしている？

CO2はもともと自然界にあるもので、地球をほどよい温度に保つ役割(やくわり)をしているんだけど、このCO2が増えすぎると、地球の温度を上げてしまうんだ。そう、CO2の増加が地球温暖化(ちきゅうおんだんか)の原因と言われているんだ。

地球温暖化(ちきゅうおんだんか)が進むと地球はどうなるの？

南極や北極の氷が溶(と)けてしまったり、海面が上がったり、大雨による大洪水(だいこうずい)になったり、逆に砂漠(さばく)が増えたりと、地球に深刻(しんこく)なダメージを与(あた)えるんだ。

このままだと日本も大変なことに！どうにかしないと！

気候が亜熱帯(あねったい)みたいになってデング熱などウイルスをもった蚊(か)が異常(いじょう)に増えたり、ゲリラ豪雨(ごうう)が街の機能を麻痺(まひ)させたりと、恐(おそ)ろしいことになるんだ。

すでにはじまっている地球温暖化(ちきゅうおんだんか)の影響(えいきょう)

海水の温度が上がってオホーツク海の流氷が減ったり、異常気象(いじょうきしょう)の影響(えいきょう)でりんごの色づきが悪くなったり、海面が上昇(じょうしょう)して砂浜(すなはま)が減少したりと、地球温暖化(ちきゅうおんだんか)の影響(えいきょう)が日本でもすでに深刻(しんこく)になっているんだ。これは放っておくわけにはいかないね。

「備える」「減らす」2 つの対策(たいさく)で！

地球に深刻(しんこく)なダメージを与(あた)える地球温暖化(ちきゅうおんだんか)の問題に対応するためには、温暖化(おんだんか)による悪い影響(えいきょう)に備える対策(たいさく)と、CO2などの温室効果ガスを減らす対策(たいさく)があるんだ。このゲームでは減らす対策(たいさく)について説明していくからね。

地球温暖化(ちきゅうおんだんか)を止めるために決められたパリ協定

2015 年にフランスのパリで行われた国際会議で、化石燃料を使わない世界を目指して、2020 年以降(いこう)の国際的な約束が決められたんだ。パリ協定と呼(よ)ばれているよ。

日本は2030年までにCO2などの温室効果ガスを46％削減(さくげん)！

パリ協定を踏まえて、日本はCO2などの地球温暖化(ちきゅうおんだんか)の要因とされている温室効果ガスを、2013年と比べて2030年までに46％減らすことを目標としたんだよ。

家庭では66％の削減(さくげん)が必要なんだって

日本は、2030年までに温室効果ガスを46％減らすために、家庭で出るCO2を66％も減らさないといけないんだ。66％も減らすって大変なことだよ。

家庭では、省エネルギー効果が高い家電に買換(かいか)えよう！

家庭から出るCO2を66％も減らすためには省エネルギー効果が高い家電に買換(かいか)えることが効果的なんだ。昔の家電と今の省エネ家電では、消費電力量が驚(おどろ)くほど違(ちが)うからね。

街での移動の仕方や車で
CO2を減らそう

自動車の排気(はいき)ガスにはCO2が含(ふく)まれているよ。だから、歩いたり、自転車で移動することでも、CO2を減らせるんだよ。また、これまでの車よりも少ない燃料で走れる車や、電気で走る車に乗り換(か)えることでCO2は減らせるんだよ。

たとえば10年前の冷蔵庫(れいぞうこ)と比べると、今どきの冷蔵庫(れいぞうこ)は約28％～約35％省エネ

冷蔵庫(れいぞうこ)は、365日休みなく働いているので家の中でいちばん電気を使うんだ。でも今どきの冷蔵庫(れいぞうこ)は省エネが進み、10年前（2013年と2023年の比較）と比べると約28％～約35％も電気を使わないで済(す)むんだ（451L～500Lの比較）。

LEDは新しい時代の照明だね

LED照明って知っている？発光ダイオードっていう技術を使った新しい照明で、たとえば電球形LEDランプなら、白熱電球（一般電球(いっぱんでんきゅう)）と比べてとっても少ない電気で済(す)むんだよ。そのうえ、寿命(じゅみょう)もとっても長いから、取り換(か)える回数が少なくて、だんぜんお得なんだ。

こんな機能を使えば、もっと省エネできるよ！

・無信号自動オフ機能
・無操作自動オフ機能
一定時間信号がなかったり、操作しなかったりすると、自動的に電源をOFFにしてくれる機能があるよ。

そのエアコン、かしこく使っているかな？

エアコンを使うときはカーテンで窓(まど)からの熱の出入りを防いだり、フィルターをこまめに掃除(そうじ)したりすると、より省エネにつながるよ。また、室外機の吹(ふ)き出し口の前に物を置くと、冷暖房(れいだんぼう)の効果が悪くなるんだよ。

え？便座(べんざ)のふたを閉(し)めることが省エネになるの？

便座(べんざ)を温めるタイプのトイレは、使った後にふたを閉めることで、省エネになるよ。ふたを開けたままだと、便座(べんざ)の温度が下がってしまうからなんだ。

省エネラベルをチェックしてみよう！

家電製品のカタログや本体、包装(ほうそう)などに、その商品の省エネ性能がわかるラベルを表示しているものがあるんだ。省エネ基準を達成していると緑色のマークで、達成していないとオレンジ色のマークがついているよ。

エネルギーそのものを
大きく見直そう！

エネルギーそのものが今見直されているんだよ。太陽の光や熱、風などといった、自然のエネルギーを電気に変えるんだ。

太陽光発電で電気をつくろう！

風や地熱など自然の力を電気に変えられれば、化石燃料のようになくなる心配がない。中でも太陽光発電は、きみたちの家でもできる創(そう)エネだよ。CO2だってまったく出ないんだ。

「蓄(ちく)エネ」には、リチウムイオン蓄電(ちくでん)システムがおすすめだよ

リチリチウムイオン蓄電池(ちくでんち)は、たくさん電気をためることができて、コンパクトだから設置も簡単(かんたん)。しかも長寿命(ちょうじゅみょう)なんだよ。

「HEMS（ヘムス）」で電気を「見える化」！

蓄電池(ちくでんち)にためた電気や太陽光発電でつくった電気の状況(じょうきょう)をモニター画面で「見える」ようにして、家全体のエネルギーを管理するから、より賢(かしこ)い節電ができる。「ホーム エネルギー マネジメント システム」の略で「HEMS(ヘムス)」って呼(よ)ばれているよ。

これからは「創(そう)エネ」「蓄(ちく)エネ」「省エネ」でね！

地球温暖化(ちきゅうおんだんか)を止めるために、きみたちの家でもできることは、電気を家でつくって、ためて、無駄(むだ)使いをしないこと。それが「創(そう)エネ」「蓄(ちく)エネ」「省エネ」なんだ。この3つの言葉を覚えてね。

「スマートライフ」という、これからのライフスタイル

「創(そう)エネ」「蓄(ちく)エネ」「省エネ」を組み合わせて、エネルギーをムダなく効率よく使う暮(く)らしが「スマートライフ」。この言葉をわすれないでね！