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参考:一般社団法人日本冷凍空調工業会 ウェブサイト / 一般社団法人 家庭電気文化会 ウェブサイト
自然の氷や雪を利用してものを冷やした記録が、日本書紀や江戸時代の書物に残っています。
夏でも溶けないような工夫をして保存したり、長い距離を運んで利用する必要があったため、たいへん高価であったといわれています。
人口氷の普及にともなって、大きな氷を入れて使う冷蔵庫が使用されました。
アメリカの製品をモデルに研究開発されました。このころの冷蔵庫は、非常に高価なこともあって、なかなか普及しませんでした。
国産第一号の家庭用電気冷蔵庫
出典:東芝ライフスタイル株式会社
内容量は94L。価格は80,000円前後で、当時のサラリーマンの給料の約10か月分に相当する高価なものでした。
電気冷蔵庫は白黒テレビや洗濯機とならび「三種の神器」とよばれ、爆発的に普及しました。
小形冷蔵庫
出典:日立評論第34巻第4号
日立グローバルライフソリューションズ株式会社
このころ起こった、日本経済の成長(高度経済成長期)と共に、冷蔵庫の一般家庭への普及も進んでいきました。冷蔵庫の普及率は、60年代はじめには10%ほどでしたが、中ごろには約50%に達しました。
霜取り装置や冷凍室などの機能がついたのもこのころです。60年代後半には、冷凍室が独立した2ドアタイプが発売されています。
霜をカットしたモデル
出典:東芝ライフスタイル株式会社
70年代中盤ころまでには、ほぼすべての家庭に冷蔵庫が普及しました。大型化が進み、野菜室・肉魚専用室が分かれるなど食材別に庫内を分けるタイプが多く発売されました。
自動霜取り機能搭載で冷凍機能つきの2ドア式電気冷蔵庫が普及し3ドア式も登場しました。
野菜室付き3ドア冷凍冷蔵庫
出典:シャープ株式会社
冷凍食品の解凍室や、凍らないギリギリの温度で食品を長持ちさせるチルド室、自動製氷機能など、あらたな機能をもった冷蔵庫が発売されました。
また、80年代後半には、細やかな制御を可能とするインバーター制御が導入されました。
チルドルーム付4ドア冷蔵庫
出典:三菱電機株式会社
10年前の冷蔵庫と最新冷蔵庫の機能比較表
要素 | 10年前の冷蔵庫 | 最新冷蔵庫 | |
---|---|---|---|
主流の容量 | 400Lクラス以上が主流に | 500L以上が主流で600Lクラス以上も | |
鮮度保持 | 冷蔵室 | 冷風で |
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野菜室 | ラップ |
ラップ エチレンガスを減らせる |
|
冷凍室 | 急冷機能 | 急冷機能だけでなく、様々な |
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特定低温室 | チルドが主流 | チルドや氷温、パーシャルなど 様々な温度帯で |
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使い勝手 | 製氷 | 自動製氷機能がほぼ定着 | 自動製氷機能は標準 ミネラルウォーター使用可能 独立製氷室も標準化 |
貯蔵室 | 引き出し式の |
引き出し式 レイアウト、温度が ついているタイプも |
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収納性 | 大型化は進むけれど・・・ 限られていた |
食品の形態や 大量 |
|
デザイン | 形態 | 6ドアも定着し、 観音開きが主流に |
6ドアの観音開きタイプが主流 ガラス 多様なレイアウトや形態が選べる |
外装 | ガラスタイプが多くなってきている 高 |
※上記に
出典:一般社団法人 日本電機工業会 ウェブサイト 電気冷蔵庫 10年前機能比較表
冷蔵庫には、中と外を結ぶパイプが張り巡らされています。このパイプの中を回っているガス(冷媒)が、冷蔵庫の中の空気の熱(暖
かさ)をうばって、外に運んですてています。
冷媒が冷蔵庫の中と外をグルグル回りながら熱を運ぶことで、冷蔵庫内の空気が冷えるのです。